なんかイライラして溜め込んじゃうときの対処方法

なんかイライラを溜め込んじゃう

色々なことにイライラしてしまって、吐き出せずに溜め込んじゃうことってありますよね。そのまま溜め込みすぎて我慢できなくなって爆発しちゃったり、自暴自棄になったり、イライラのせいでストレスが大きくなっていって辛くなったり後悔することってあると思います。そんなかたのための対処法をまとめてみたので、参考にしてください

イライラはなぜ起こる

個人や状況よって様々な要因があるかもしれませんが、以下のようなことが多いのではないでしょうか

こうあるべき

人によって価値観がことなるので、自分がこうあるべきだと思っていて、自分はそれが絶対に正しいことだと思っていることに対して、相手はそう思っていない、もしくは自分とは逆のこうあるべきを持っている場合にイラっとしたりしませんか。

例えば、仕事をだれかにお願いした場合に「言われなくてもそれくらいのことだったら、今日中にできるでしょ、できないんだったら帰る前に報告するべ・き・でしょ」とか、「年寄りには席を譲るべきでしょ」とか「歩きながらスマホをみるなんてありあえないでしょ」とか、自分のこうあるべきについて思いが強ければ強いほど、他人の行動が気になったり許せなくなってイラッとしてしまったりします。

自分の行動を相手にも求める

自分が気を遣ったり、良かれと思って実行した行動に対して、相手がやってくれない時って無意識に見返りを求めていませんか。

例えば、お隣さんの敷地まで掃除をしているのに、お隣さんは自分の敷地しか掃除してくれないとか、仕事のやりとりで同僚に対してこっちは時間をかけて丁寧に説明するメールを記載しているのに相手は時間をかけずに単的で説明不足なメールしか返ってこないとか、みんなの業務をできるだけやって残業しているのは自分ばっかりだったりとかすると、あなたももっと気を遣ったりしてくれよって思ってイラッとしてしまったりします

言いたいことがうまく言えなかった

相手の言い分に全然納得できてなかったけど、うまく言葉にできなかったり、相手に言いくるめられた気分になって、あの時こう返せばよかったとか、よくよく考えたらこうだったから、あの時こう返しておけば、もっと自分に都合よくもってきけたのにとか、怒られたけど逆ギレしてもよかったくらい失礼な態度をとられたんじゃないか、など思い返せばこう言えばよかった、こう言い返せばよかったってことがあると、言えなかった自分にも、言われた相手にもイラッとしてしまったりします

できない自分にイライラする

上の内容とちょっと似ていますが、あれはこうやっておかなければならなかったんじゃないか、とか、あの時こういう判断をしておけばこんな面倒なことにはならなかったんじゃないかとか、あの人はこんなこと簡単にできてるのになんで自分はこんなに時間がかかってしまうんだろうとか、なんで要領が悪いんだろうとかうまくできない自分にイラッとしてしまったりします。

他にも、嫌なことを言われたり、嫌な態度をとられたり、待ち時間が長いなど、イライラする要因は他にも色々とありますが、短気やせっかちだけでなく、まじめだったり、他人に気を使いすぎるかただったり、完璧主義のかた も結構イライラすることが多くなってしまうのかもしれません。このままだとストレスがどんどん溜まって、他人のことが嫌いになっていってしまうかもしれません。ちなみに元々私はこの状態ががっつり当てはまってて、基本いつも何かにイライラして他人のことが敵のように感じていたことがありました。

イライラしないためには

イライラすることに対して、逆の考え方をしていくことが基本になりますが、一番大事なことは相手には相手の価値観があってそれを自分の思い通りに変えることは難しいと認識すること、そして自分の価値観は可能な限り伝えて、どうしても嫌な場合は距離を置くことが大事だと思います。

「べき」のラインを決める

「べき」は人それぞれ持っているがその価値観は人それぞれ違うということをまずは認識する必要がある。この人にとってはこうあるべきと考えているけど、自分はこれくらいまでだったら良いんじゃないかと考えていたりするものです。

そして、どちらの価値観(べき)が正しい、間違っているということはないので、ああこの人は平気なんだなと認識して、そういう考え方もあるかもしれないと自分の「べき」が自分の都合がいい「べき」だったか考えてみる。また、その「べき」の許容範囲が下げられるのではないかということも考えてみよう。(ラインを送ったらすぐに返信を返すべき→相手の都合もあるのだから必要ならもっと早めに送るか、待つようにできないかなど)

自分のために自分のことをする意識をもつ

他人がどう思うか、他人がどう行動するかを意識してしまう場合は、できる限り自分だけに意識を向けるようにして、自分が心の底から、納得できて、心地よかったり、気持ちのいいと思える行動を意識してみる
そうすることで、相手は相手、自分は自分と区別することができるうえに、自分自身に満足することができるので、相手がどういう行動をとったとしても、自分の行動にだけは満足できるようになり、相手に対するイライラが少なくなる可能性があります

伝えられることは伝える

対人に対するイライラにおいて、一番楽なのは自分が何も言わなくても、相手が自分の思い通りに改善をしてくれるたり、態度を改めたり、嫌な行動をやめてくれたり、思った通りの言葉を言うようになってくれることですが、それは現実的にはほぼあり得ないことだと思います。自分が周りの人にたいしてそれを実行しようとしても、人によってどこをなおせば良いか違うし、誰が自分のどこに対してイライラしたり気になっているのかわからないので、なおす部分も不明確です。

関係性を考える

なので、まず考えるべきはイライラする相手とどういう関係性でいたいのかを考えて、イライラしていることを伝えるべきかどうかを考えます。例えば今後は2度と会わないかもしれない相手に伝えたとしてもあまり意味がないかも知れませんが、よく関わる配偶者、親族、親戚、上司、部下、同僚、友人などで、今後も良い関係性を築きたいと感じている人に対しては伝えないとイライラがどんどん溜まってしまって、その人のことを嫌いになってしまうかもしれないので、伝えた方がよい可能性もあります。

また、関係性が築けていない相手に注意のような伝えかたになってしまうと以降の関係性が悪くなってしまう恐れがあるので、受け流す方がよいことが多いです

伝える時に気をつけること

事実をもとに、あの時こういうことを言った(行動をとった)ときに自分がこういう感情になってしまったので、できればやめてほしい、できればこうしてほしいと伝える。

決して命令口調や押し付ける感じではなく、また皮肉っぽく言ったり、遠回しすぎるような言い回しはやめて、自分が素直に感じた内容を伝えて、お願いすることが大切になる

伝えられなかったことは同じことがおきたらどう伝えるかを考える

伝えられなかったことがどれだけ大事なことだったかをまずは考えてみる、そのうえでやはりこういう風に伝えなければならなかったと凄く後悔して落ち込んだり悶々としてしまうようであれば、その時のやりとりを一度紙に書くなどアウトプットしてみる。

アウトプットしたら、今後こういうことを言われた、もしくはこういう会話になった場合については、絶対にこれだけはこうやって伝えよう。ということを明確に考えておく。その時にちゃんと理由も明確にしておくと、自分のなかで納得して次に言えるようになる。

また、過去そのやり取りをした相手に対してどうしても、もう一度その会話をぶり返してでも伝えないと前に進むことができないような場合については、その相手と話す時に、「あの後いろいろ考えてみたら、思うところがでてきてしまってこのタイミングで言うのは申し訳ないんですが、」というようにその時にしっかりと伝えられなかったことを謝罪してから伝えること。

できることを洗い出す

できない自分にいらいらする場合は、まず、自分にできていることを洗い出してみる。この時、細かいことでもできることを洗い出してみると結構自分にできていることっていっぱいあることを実感できるし、もしかしたら、こういうことが出来なくて不甲斐ないって思ってたけど、そういえばこっちの部分はちゃんとできていたのか、というような視点が違う見え方もできてくる

また、周りの優秀な人と比べてしまったり、自分への期待値が高かったり、完璧主義だったり、冒頭の「こうあるべき」がたくさんあったりすると、自分のできない部分ばかりに目が入ってしまうので、そういう部分についても自分に対してもう少し優しい目でみる努力もしてみると良い。

いい加減に生きる

究極、自分の思い通りの世界などそんざいしないので、こうあるべきって思ってたけど、そんなことにこだわっても気になってしょうがなくなるだけだから、「まぁ、しょうがないか」と思うことにして、こだわらない。という考え方も大事だと思います。

やっぱり自分が「こうあるべき」で生きてると、そうやって生きていない人間が許せなくなってきますが、他人を許せなくなったところで、自分にとってメリットなどほぼ皆無なので、やっぱりちょっとは「いい加減」に生きるってことも大事なんではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。イライラしない人生が送れたら最高かもしれませんが、イライラしたり怒りに発展する感情というのは生きていく上で、また競争社会のなかでも必要な感情でもあるようで、この感情がなければ、努力したり自分を律しようとしたり成長の機会を奪われることにもなりかねないので、イライラしないこと目指すのではなく、イライラしたことに対して、できるだけうまく付き合っていって、自分にとってポジティブにとらえていけるようになるといいかなって思います。

 

参考文献:『アンガーマネージメント大全』(戸田久実/日経ビジネス人文庫)
       『科学がつきとめた運のいい人』(中野信子/サンマーク出版)
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